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blog DETAILイグニッションコイルの仕組みを詳しく解説!
2021年11月18日
車に詳しい方なら、イグニッションという言葉を一度は聞いたことがあるのではあないでしょうか。
イグニッションとは、車を運転するために必要な物で、車を長く乗るならその部品であるイグニッションコイルを交換しなくてはいけません。
今回は、イグニッションの仕組みとイグニッションコイルの交換時期について詳しく解説します。
目次
イグニッションとは
イグニッションとは、「点火」や「点火装置」という意味で、英語の「ignition」が由来となっています。
車のエンジンをかけるための点火装置は、エンジンの回転数や負荷などの検出部、一次電流発生部、二次電流変換部、点火プラグ、コードなどから構成されていて、それら全体をイグニッションシステムと呼んでいます。
これまでの車は、エンジンキーを所定の位置に差し込み、それを回すことでエンジンをかけてきました。
これが自動車のエンジンキーでありイグニッションキーです。
最近では、キーを挿し込むところがない自動車もあり、イグニッションボタンでエンジンをスタートさせる物も少なくはありません。。
以前の車には、ディストリビューター式の点火システムが採用されていました。
しかし、現代のエンジンはきめ細かい制御ができるようにするため、ダイレクトイグニッション式の点火システムが採用されています。
古くから採用されてきたディストリビューター方式は、バッテリーからの電気をイグニッションコイルで昇圧し、電圧が高まった電気を各気筒に分配するというものでした。
しかし、これでは電気接点の摩耗や接触不良や接点間スパークの発生やプラグコードでの電圧のロスなどさまざまなトラブルが発生してしまう恐れがあります。
それらの問題を解消させるために開発されたのが、DLIとも呼ばれるダイレクトイグニッションです。
この方式の最大の特徴として、点火コイルから点火プラグまでの距離が短く、プラグコードを使う必要がないことが挙げられます。
ダイレクトイグニッションでは電圧のロスが少なくて、ディストリビューター方式よりもかなり燃焼効率良く、大きなトルクが得られます。
現在では、軽自動車を含むほとんどのガソリン車にダイレクトイグニッションが採用されています。
イグニッションコイルとは
イグニッションコイルとは、エンジンをスタートさせるための部品のひとつで、非常に高い電圧を発生させる装置です。
イグニッションコイルがなければエンジンをかけることはできません。
自動車のエンジンは、吸気した空気とガソリンを圧縮して作った混合気と呼ばれる気体を燃やして動力を生み出しています。
この時圧縮した空気とガソリンを混ぜた物である、混合気に火をつけるためにスパークプラグが必要となります。
スパークプラグを動作させるには非常に高い電圧をかけなくてはいけなくて、ここではイグニッションコイルが用いられています。。
イグニッションコイルが壊れていると、スパークプラグが動作せずガソリンを燃やさないので、車のエンジンをスタートさせることができません。
イグニッションコイルは少しずつ劣化する消耗品で、ある程度の期間車を使用していると寿命を迎えてしまいます。
イグニッションコイルの交換時期の目安
イグニッションコイルの寿命は、一般的には交換してから10万km走ったときとされています。
ただし、頻繁にエンジンをかけたり、長距離走行を多くしたりすることで、早く寿命を迎えてしまう場合もあります。
そのため、以下の症状が起きたらイグニッションコイルの寿命が近づいていることを疑い、整備工場やディーラーなどで点検してもらうことをおすすめします。
エンジンがかかりにくくなってきたとき
エンジンが一回でかからなくなり、何回もキーを回したりボタンを押さなければいけなくなったりしたら、イグニッションコイルの寿命も疑いましょう。
エンジンがかかりにくくなるのには他にもさまざまな理由があります。
必ずしもイグニッションコイルの寿命が原因であるとは言えませんが、ひとつの可能性として考えてみてください。
加速感が得られなくなってきたとき
アクセルを踏んでもこれまでのような加速感が得られなくなってきたときも、イグニッションコイルの寿命を疑うタイミングです。
アイドリングの回転にばらつきが出てきたとき
アイドリングの回転数が上がったり下がったりして一定でなくなってきたら、イグニッションコイルの寿命が近づいてきているかもしれません。
エンジン点検ランプが点灯したとき
メーターパネル内のエンジン点検ランプが点灯したら、イグニッションコイルの寿命かもしれません。
無視して走行させると大きな危険を伴うことになるので、すぐに整備工場やディーラーに連絡することをおすすめします。
まとめ
イグニッションは車のエンジンをかけるための点火装置で、エンジンを始動させる以外にも、走行や停止などの車の基本動作を司るとても大事なシステムです。
イグニッションコイルは、非常に高い電圧を発生させる装置のことで、これが正常に作動していなければエンジンをかけることができません。
イグニッションコイルには寿命があって、一般的には交換後1010万km走ったときとされていますが、車の運転の仕方などにより寿命が早まることもあるので注意が必要です。
イグニッションシステム全体はあまり点検しない部分なので、車の不調を感じたら、認証整備工場である当社にご相談ください。
相談にも見積もりにも無料で対応しておりますので、どうぞお気軽にお問合せください。