お役立ちブログblog

blog DETAILオイル交換すべき距離や期間はどのくらい?交換しないとどうなるの?

2021年12月21日

エンジンオイルは定期的な交換や、走行距離に応じた交換が必要ですね。
ですが、どのようなタイミングで交換するのが適切なのでしょうか。
また、もしエンジンオイルを交換しないとどうなってしまうのかも気になるところですよね。
今回はエンジンオイルの役割をはじめ、交換目安の距離や機関について紹介させていただきます。

オイル交換すべき距離や期間はどのくらい?交換しないとどうなるの?

エンジンオイルの役割とは

エンジンオイルの交換目安を説明する前に、役割について解説します。
この役割を知る事で、エンジンオイルを何故交換しなければならないのか、どのような時に交換すべきかが分かってくるでしょう。

エンジンオイルには5つの役割があります。
それぞれについて簡単に紹介します。

5つの役割

エンジンはガソリンなどの動力燃料を燃焼させ、ピストンやシャフトを動かしています。
燃料が燃焼する事で、カーボンやスラッジという汚れが発生してしまいます。
このカーボンやスラッジをはじめとした細かい汚れを吸着する「清浄作用」があります。

また、金属で作られたエンジンはサビの心配がありますが、油分であるオイルで包まれる事でサビを防止する「防錆作用」が得られます。

ピストンやシャフトを動かすと、どうしても発生するのが摩擦や熱です。
部品類の動作をスムーズに動かす「潤滑作用」や発生した熱の「冷却作用」も得られます。
また、エンジンをオイルで包み込む事で、ガスの吹き抜けを防ぐ「密封作用」もあるのです。

オイル交換が必要な理由

新品のエンジンオイルはドロドロとしたテクスチャで粘り気がある物ですが、経年劣化により粘度が下がりサラサラとした状態になっていきます。
適度な粘度がなければ、潤滑作用や密封作用、冷却作用が低下します。
カーボンやスラッジまみれのオイルでは潤滑作用が低下するだけではなく、これらの汚れが原因のトラブルが発生する危険もあります。

さらにスラッジはピストンなどが動く時に発生した微細な鉄粉です。
エンジンオイル自体にサビの原因となる物質が含まれる事で防錆作用も低下するでしょう。
劣化や汚れたエンジンオイルを使い続けるとエンジンの性能が低下し、さらに寿命も縮める恐れがあります。

交換のタイミングは乗り方によって違う

エンジンオイルの交換は、目安としては3,000km走行ごとや、1年に1回の点検時と言われる事が多いですよね。
ですが、実際には車の乗り方などによってもエンジンオイルの交換時期には違いがあります。

週末のみ運転するような場合

ライフスタイルによっては、車を所有していても乗るのは週末のみという方もいるでしょう。
このようなタイプの方は走行距離が短い事から、さほどオイルが汚れないため交換はあまり必要ないと思うかもしれません。

ですが、車に乗る頻度が少ないと、オイルの劣化が進みやすいと言われています。
特に近距離だけを走る「チョイ乗り」が多い人は注意が必要です。
エンジンに燃料が共有され燃焼すると、水分が発生します。
この水分はエンジンが暖まる事で蒸発しますが、エンジンが暖まり切らないうちにエンジンを止めると、エンジンオイル内にも水分が入り込みます。

もし1回の走行距離が8㎞以下の乗車を繰り返す場合などは、エンジンオイルの劣化が早まると考え、小まめなオイル交換が必要です。
期間としては3~6カ月に1度くらいでオイル交換するのが目安です。

エンジンに負荷がかかりやすい運転

高速道路を長時間走行する事や、急勾配の坂道を走る機会が多いといった走り方をする場合、エンジンには高い負荷がかかります。
エンジンに負荷がかかる状態ではエンジンオイルの劣化も早まります。

また、都市部などで信号により頻繁に停車・発進を繰り返す走行もエンジンには負荷がかかりやすくなります。
このような運転を日常的に行っている場合には、やはり小まめなオイル交換が必要でしょう。

海辺や畑が近い場所

エンジンオイルの劣化を早めるのは走り方だけが原因ではありません。
例えば海辺や畑が近いような場所は、細かな砂や土埃などが多い特徴があります。
これらがエンジンオイルに入り込む事で、オイルが汚れる速度が速まってしまいます。
住環境や走行環境が砂埃や土埃などが立ちやすい場所の場合には、小まめにオイル交換した方が良いでしょう。

一般的には距離なら5,000kmが一つの目安

エンジンオイルの交換時期は、走行距離は5,000kmを超える前に交換すると良いとされています。
期間で考えた場合には3~6カ月に一度となります。
前回オイル交換してから走行距離が5,000kmを超えている場合には、3カ月超えていなくても交換したほうが良い事になります。

また、走行距離が3,000km以下の場合は、逆に前回のオイル交換から3カ月過ぎていれば交換を検討しましょう。
すでに6カ月たつという場合には、走行距離が短くてもできるだけ早く交換する事が望ましいといえます。

まとめ

エンジンオイルは減ったら補充すれば良い物ではなく、劣化や汚れにより交換する必要がある物です。
走行頻度が少なくとも経年劣化するので、定期的な交換が必要です。
当社ではオイル交換も行っていますので、オイル交換時期に差し掛かっている方は、当社をご利用ください。

オートサービスナカヤマの整備・メンテナンスはこちら

関連記事

  • 車検とは?必要な理由と点検項目を解説!知らないと罰則を受けることに車検とは?必要な理由と点検項目を解説!知らないと罰則を受けることに 車を持っている方、購入を検討している方であれば必ず「車検」といった言葉を耳にするでしょう。 定期的なチェックに伴い、毎回ある程度の金額が必要になるため、できれば避けたいと考える方もいると思います。 では、そもそも車検がどうして必要 […]
  • イグニッションコイルとは? 意味や仕組み、交換方法を徹底解説イグニッションコイルとは? 意味や仕組み、交換方法を徹底解説 イグニッションコイルとは?|意味や仕組み、交換方法を徹底解説 イグニッションコイルの基本的な意味と機能 イグニッションコイルは自動車やバイク、特定の種類の建築機械などで使われる重要な部品です。 このコイルは、12Vのバッテリー電 […]
  • 車検シールとは何?貼らないとどうなる?車検シールとは何?貼らないとどうなる? 車のフロントガラスには必ず貼り付けなければならないシールがあります。 それが車検シールです。 車検シールとは何か、また貼り付けなかった場合に罰則があるのかなどまとめます。 車検シールとは 自動車は、法律により定期的に車検を […]
  • アイドリングストップ車のバッテリー交換方法と注意点アイドリングストップ車のバッテリー交換方法と注意点 燃費効率やCO2排出削減に貢献するといわれているのが、「アイドリングストップ機能」です。ですが、バッテリーへの負荷が大きくなるデメリットがあります。アイドリングストップ機能がついている車種には、専用のバッテリーが必要です。 この記事では […]
  • マツダ・ロードスター、NAとNBの違いはどこにある?マツダ・ロードスター、NAとNBの違いはどこにある? バブル景気真っ盛りの1989年、生真面目な車づくりをする日本車のなかで、2シーター、幌付きのフルオープン、リトラクタブルライトなど遊び心をふんだんに持ったライトウェイトスポーツカーとしてマツダ・ロードスターは誕生しました。 そして9 […]
  • バンパーの後ろ側「リアバンパー」とは?傷の原因・修理相場も紹介バンパーの後ろ側「リアバンパー」とは?傷の原因・修理相場も紹介 「車のバンパーの後ろ側部分にはどんな役割があるの?」 「バンパーの後ろ側が破損したときにかかる修理費用はどのくらい?」 上記の疑問を抱えるカーオーナーの方は、必見の記事です。 車のバンパーの後ろ側部分は、リアバンパーと呼ばれ追突 […]