エアコンコンプレッサー交換が必要になったら？作業手順と費用の目安を解説

2023年10月11日

「車のエアコンが壊れたけど、どうやってなおせばいいの？」
「修理に必要な費用はどれくらい？」
そう悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回はエアコンのコンプレッサー交換における作業手順と、費用の目安について解説します。
エアコン修理を検討中の方は、本記事をぜひ参考にしてください。

カーエアコンが故障する原因

まずはカーエアコンが故障する原因について解説します。
エアコンが必要な時期に苦しまないよう、事前に故障する原因を把握しておきましょう。

ガス・オイルの不足や漏れ

車は冷媒（エアコンガス）を使ってエアコンを動かしています。
冷媒は空気の熱を運び、車内を暖かくしたり冷やしたりするのです。
その冷媒を通すパイプが劣化していると、ガスが漏れてしまうもの。
冷媒が不足する事態に陥れば、エアコンは効かなくなります。

また、エアコンの圧縮機にはオイルも使用しています。
ガス同様オイルがなんらかの原因で不足すると、エアコンは故障するのも事実です。
まずはガスやオイルまわりを確認してみましょう。

コンプレッサーの故障

エアコンのガスやオイルを循環させているのがコンプレッサーです。
コンプレッサーはエアコンを使うためには欠かせません。
言わば車の心臓部分であり、故障するとエアコンが効かなくなります。

一般的に長寿命であるため、機能しなくなるケースはほぼありません。
しかし劣化によって亀裂や詰まりが発生すると、エアコンは使えなくなります。
コンプレッサーが正常に動いているかもかならず確認しておきましょう。

冷却水の不足

暖房使用時には冷却水を利用しています。
エンジンは回転すると熱を放出するため、冷やさなければいけません。
そこで冷却水が使われ、エンジンを適温に保っているのです。

熱を吸い取った冷却水は温かくなり、そこに風を当てて暖房として使われるもの。
とはいえ冷却水が不足していると、エンジンの熱を取り切れません。
結果的に暖房は使えなくなるのです。

エアコンコンプレッサーの寿命

エアコンコンプレッサーの寿命は一般的に7～10年と言われています。
ガス・オイル・冷却水を定期的にチェックしていれば、10年以上使える可能性もあるでしょう。
とはいえ、10年が経過したらメンテナンスを行ったり、交換したりするのがおすすめです。
万が一コンプレッサーの故障を放置していると、様々なトラブルを招きかねません。

エアコンコンプレッサーの故障を放置したら起こる事態

コンプレッサーの故障を放置したら、冷たい風や暖かい風が出なくなるだけではありません。
エアコンスイッチをつけると異音を発する可能性もあります。
真夏の暑い時期にエアコンをつけても冷たい風が出ず、異音だけ社内に鳴り響くのは喪失感が大きいです。

また、コンプレッサーが故障して放置すると、他の部品までトラブルを引き起こす可能性も。
早く対処すればコンプレッサー交換のみだったところが、交換部品が増えてしまうのです。
修理費用は高額になるのは言うまでもないため、異変を感じ取ったら早めに対応しましょう。

エアコンコンプレッサー交換の作業手順

続いてはエアコンのコンプレッサー交換における作業手順を解説します。
エアコンコンプレッサー交換は作業内容が複雑であるため、プロでなければ対処できません。
専門家へ依頼するのがベストであるものの、普段車に乗る方はおおまかに作業手順だけでも把握しておきましょう。

具体的な作業手順は以下のとおりです。

1.グリルとバンパーを外す
2.エアコンガスを回収する
3.エアコンベルトとコンプレッサーを外す
4.新しいコンプレッサーをつける
5.エアコンベルトをつけ、ガスを注入する
6. バンパーを取り付ける

以上の流れで交換作業は終了です。
車種によって部品や構造が異なるため、上記の手順通りではいかない場合もあります。
そのため、交換作業はかならずプロに依頼しましょう。

エアコンのコンプレッサー交換における費用目安

一般的なコンプレッサー交換の費用相場は5～10万円前後。
他の部品交換に比べて高額なのは、高い出力を得られる重要なパーツだからです。
サーモスタットやファンモーターと比較すれば、倍以上かかる可能性もあります。

「もっと安く済ませたい」「手ごろな価格で買いたい」と思う方はリビルト品の購入も検討してみましょう。
リビルト品は必要なパーツだけを交換し、再利用したものです。
品質は問題なく、半額以下で購入できる場合もあります。

まとめ

車のエアコンが故障するのは、コンプレッサーの不調やガス・オイル不足が原因です。
中でもコンプレッサーの故障はもっとも多いトラブルの一つ。
放置すると他の部品にまで悪影響を及ぼします。
「何かいつもより調子が悪いな」と感じたら、すぐにでも業者へ相談しましょう。

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