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blog DETAIL扁平タイヤの空気圧はどうすべき?

2021年11月30日

見た目の良さから車のドレスアップに人気の扁平タイヤは、メリットやデメリットなどの特徴を知らずに装備すると、大きなトラブルを引き起こす要因になることがあります。
このコラムでは、扁平タイヤが何かを分かりやすく解説し、適切な空気圧についても紹介します。
マイカーのタイヤの交換を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

扁平タイヤの空気圧はどうすべき?

扁平タイヤとは

扁平タイヤとは、その言葉の意味の通りに平べったいタイヤのことで、一般的に扁平率が55%以下のタイヤを指します。
タイヤの扁平率が低くなると、縦に薄くなりますが、横幅は広くなるのが特徴です。

車にはそれぞれに合ったタイヤが設定されていて、大きさを変えてしまうとハンドリングや乗り心地や転がり抵抗などいろいろなことに影響するため、扁平にしてもサイズを極端に落とすことはできません。
また、車はタイヤのサイズに基づいてスピードメーターを設定しており、アンチロックブレーキやトラクションコントロールはホイールの回転に応じて作動するため、タイヤの大きさはさまざまな装置にも関わっているのです。

扁平タイヤはロープロファイルタイヤ(Low Profile Tire)とも呼ばれていて、その理由はプロファイル(断面形状)が潰れたように薄いからです。
タイヤの外径を変えないでタイヤ自体を薄くすれば、ホイールが大きく見えてかっこいいという理由でドレスアップに人気があるのです。

ちなみに、タイヤの扁平率は、「タイヤの断面高さ÷タイヤの断面幅×100」という計算式で算出されます。
タイヤの扁平率は、サイドウォールに刻印されているタイヤサイズの中でも確認することができます。

扁平タイヤのメリット・デメリット

扁平タイヤは車の見た目のかっこう良さを引き出すためにドレスアップに良く利用されますが、扁平タイヤにはそれ以外にもいろいろなメリットがあります。
デメリットも併せて紹介しているので、参考にしてください。

扁平タイヤのメリット

扁平タイヤには、「コーナリング性能の向上」「ブレーキング性能の向上」「ハンドリングが良くなる」などのメリットがあります。
そのため、多くのスポーツカーに扁平タイヤが標準装備されています。

タイヤを扁平化させることにより、サイドウォールが低くなって横剛性が高くなるため、横方向にGがかかるコーナリングで強力なグリップ力を発揮させることが可能になります。
さらに、コーナリング性能が高まれば、カーブでの安定性もアップします。

扁平タイヤは、ブレーキをかけた際にタイヤのたわみによる変形を起こしにくいことから、安定した状態で車を止めることができます。
ブレーキング性能は、ブレーキを踏んでから摩擦が発生する時間が短いほど向上する傾向にあります。

扁平タイヤは、接地幅が広くたわみやよじれが起きにくいことから、ハンドリングを良くしてくれます。
ハンドルを切ったときにスムーズに曲がると運転がしやすくなり、安全性も高まります。

扁平タイヤのデメリット

メリットが多い扁平タイヤですが、デメリットもあるので注意が必要です。
大きなデメリットとして挙げられるのが、価格の高さと燃費への悪影響です。

タイヤを薄くして強度を保つには、どうしてもコストがかかってしまいます。
扁平タイヤは接地幅が広くなる分、パターンノイズやロードノイズが大きくなるだけでなく転がり抵抗も大きくなるため、燃費が悪くなる可能性が高いです。

ただでさえタイヤ交換に高額な初期費用がかかるのに、長く乗れば乗るほどガソリン代が高くなってしまいます。
車の維持費をできるだけ安くしたいなら、扁平タイヤの交換は深く考慮する必要があります。。

扁平タイヤの適切な空気圧

扁平タイヤの空気圧は、一般的なタイヤよりも高めにする必要があります。
2.8~3.2の3キロ前後が好ましいと言われています。

空気圧を高めにする理由は、ホイールを傷つけないためです。
扁平タイヤはどうしても路面とタイヤとの距離が近いため、ホイールへの衝撃が加わりやすくなっています。

タイヤの空気圧を高めに入れると空気でタイヤが張るため、ホイールを傷つける可能性を低くできるのです。
扁平タイヤは一般的なタイヤよりも薄いことから、空気の減少に気づきにくいので、ガソリンスタンドなどでこまめに確認することを心掛けましょう。

まとめ

扁平タイヤは見た目をよくするだけでなく、「コーナリング性能の向上」「ブレーキング性能の向上」「ハンドリングが良くなる」などのメリットがあります。
デメリットとしては、一般的なタイヤよりも価格が高額なことと、燃費が悪くなる可能性が高いことが挙げられます。

扁平タイヤにすることで、ホイールを傷つけやすくしてしまうので、タイヤの空気圧は高めにして、こまめにチェックする必要があります。
タイヤのコンディションが気になる方は、認証整備工場である当社までどうぞお気軽に相談ください。

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