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blog DETAIL車のへこみ修理は自分でできる?修理の流れは?

2022年07月25日

どんなに大切に乗っていても、車にへこみを作ってしまうことがあります。
このへこみ「自分でも修理できるのでは?」と思う方もいるでしょう。
今回は、自分で車のへこみを修理できるのか、DIYによる修理のメリットやデメリットについてもまとめました。

車のへこみ修理は自分でできる?修理の流れは?

へこみは早く修理したほうがよい

車のボディは鋼板という金属の板から作られているのが一般的です。
鋼板は水や塩分に弱く、劣化しやすい特徴を持っています。
そのため、鋼板に何層も塗装を施すことで劣化や錆から守っています。

へこみができると、この塗装がダメージを受けてしまいます。
場合によっては鋼板があらわになってしまうことがあるでしょう。
へこみができ塗装が劣化した部分から水や塩分が鋼板についてしまうと、ボディが劣化してしまいます。
ボディの劣化は車全体の劣化にもつながります。
そのため、へこみは早く修理し、ダメージを受けた塗装も修繕する必要があるのです。

へこみの修理手順

ボディのへこみを修繕する作業は「板金塗装」といいます。
板金塗装はどのような手順で実施されるのでしょうか。

へこんだ部分をたたき出す

へこんでしまった部分に対して、専用工具を使って外側にたたき出す作業を実施します。
へこんだ部分の内側からハンマーを使ってたたき出す方法や、一時的に工具を溶接して引っ張り出す方法などがあります。
板金職人が施工する場合には、へこみができた部分や状態に合わせて工具や作業方法を変えて対処します。
へこみをたたき出し、滑らかな状態にするのが目的です。

絞り作業と研磨

たたき出しを実施すると、鋼板は伸びてしまいます。
伸びた後半は強度が低下するため、一度加熱して絞るという作業を実施します。
絞った部分は加熱した後などが残るため、これを消すために表面を削っていきます。
最初は粗目のやすりで研磨しますが、研磨跡を消すために徐々に細かなやすりで仕上げていきます。

パテ埋め

研磨作業が終わったら、表面を滑らかにするためにパテ梅作業を実施します。
最初は柔らかなパテですが、時間の経過と共に硬化します。
パテ埋め作業は、手早く丁寧に実施することが必要です。
ここで滑らかに仕上がらないと、この後の塗装仕上げがきれいにできません。

養生と脱脂

塗装する前に周囲を養生します。
これは、修理による塗装を実施しない部分を守るための作業となります。
また、塗料をしっかりと密着させるために、専用のやすりを用いて表面を滑らかに整えます。
脱脂といって表面についた油を取り除く作業を実施することで、塗料とボディの密着度をより高める作業も実施します。

下地塗り

ボディへの塗装は、何層も塗料を重ねて行います。
下地と呼ばれる塗料を2度塗り、その都度乾燥と表面の傷や歪みを修正する作業が必要です。

カラーベースの塗装と仕上げ

修理していないボディと同じ色に調色した塗料を塗ります。
希釈した塗料を数回塗り重ねるのが、本来のカラーベースの塗装方法です。
塗り重ねることで周囲との色の差が分かりにくくなっていきます。
塗るごとに乾燥させ、最後にトップコートを塗布し、塗装面を仕上げ磨きして完成です。

DIYでへこみの修理はできるのか

へこみの修理の手順を紹介しましたが、実際に自分でこの作業を実施するメリットやデメリットについてまとめます。

メリット

へこみの修理を業者に依頼すると、小さなものでも工賃がかかりますので、DIYで実施すれば低コストで実施可能です。
やはり、安くできることが最大のメリットといえます。
自分で修理した車には、より愛着も湧いてくるでしょう。

デメリット

へこみの修理は、手順を見ただけでもかなり大変な作業であることが分かります。
また、専用工具などを揃えようと思えば、工賃がかからなくても工具の購入費用などがかさむ心配があります。
へこみのたたき出しや塗装も熟練の技術を要するものです。

失敗してしまうと余計な損傷を与えてしまい、かえって業者に修理を依頼した場合の費用がかさむ心配もあります。
表面的には分からない不具合があった場合、業者によっては手に負えないこともあります。

業者に依頼する場合の流れと費用の目安

車のボディについたへこみの修理は、最初から業者に依頼するほうがよいでしょう。
しかし、ある程度時間もかかるので、車に乗れない期間が出てくる可能性も。
代車を出してもらえるのかも確認しておくとよいですね。
へこみを確認してもらい、修理費用がいくらくらいかかるのかの見積もりを取って、できるだけ早めに修理してもらうようにしましょう。

費用の目安

板金塗装は、修理する場所や範囲によって費用が大きく変わります。
例えばバンパーについた15cm角以内のへこみなら2万円~、広範囲のへこみは3万円~、費用を見込んでおきましょう。
範囲が広いほど高額となり、場合によってはパーツ交換をしたほうが安くなる場合があります。

まとめ

車のボディがへこんでしまった場合は、なるべく早く修理しましょう。
へこみの修理はDIYでも可能ですが、難易度が高い点や専用工具が必要な点等を考えると車の修理はプロに任せたほうが安全です。
お悩みの方は、ぜひオートサービスナカヤマにご相談ください。

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