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blog DETAILアイドリングストップ車のバッテリー交換方法と注意点

2022年02月22日

燃費効率やCO2排出削減に貢献するといわれているのが、「アイドリングストップ機能」です。ですが、バッテリーへの負荷が大きくなるデメリットがあります。アイドリングストップ機能がついている車種には、専用のバッテリーが必要です。
この記事では、その交換方法や注意点について解説します。

アイドリングストップ車のバッテリー交換方法と注意点

優れた充電機能を持つ専用バッテリー

アンペアは、電気の流れる量、すなわち電流を表す単位です。数値が大きいほど、一度に大量の電気が流れていることになります。車のパーツの中で、瞬間的に最も多くの電気を必要とするのがセルモーター。エンジンを始動させるための重要なパーツです。一般的なコンパクトカーの消費電力は、平均120A、瞬間最大300A前後を使用します。消費電力が大きいヘッドライトは11〜12A、エアコンでも最大13A程度。セルモーターが、いかに電気を必要としているか分かりますね。この電気を供給しているのが、バッテリーです。アイドリングストップ車は、セルモーターを回転させる回数が格段に増えます。そのため、一般的なバッテリーでは蓄電量がすぐに減ってしまい、充電が追いつきません。

この問題を解決するために、アイドリングストップ車専用のバッテリーが作られました。このバッテリーの特徴は、内部の抵抗を小さくして充電の受け入れ性能を高めていることです。短時間で、より多くの充電ができます。通常のバッテリーを、アイドリングストップ車に搭載してもエンジンはかかります。しかし、アイドリングストップ機能は作動しません。また、バッテリーの寿命も短くなるので、緊急時以外は使用しない方が賢明です。

専用バッテリーの劣化の兆候とは?

専用のバッテリーでも、やはりアイドリングストップを繰り返すと寿命は短くなります。通常バッテリーの寿命が3〜5年であることに対して、専用バッテリーは1.5〜3年程度と、ほぼ半分です。寿命に期間幅があるのは、使い方によって変わるからです。都市部で、短距離を頻繁に走るシビア・コンディションでは、当然寿命は短くなります。専用バッテリーは、交換時期が近くなっても、いきなり機能を失うことはありません。必ず寿命の兆候が表れるので、それを見逃さず交換しましょう。顕著な兆候は、アイドリングストップ機能が働かなくなることです。専用バッテリーが弱ってくると、頻繁にセルモーターを回す電気を充電できなくなります。

信号待ちなどで充電が追いつかず、再スタートできなくなる、なんて事態に陥りかねません。これを防ぐために、アイドリングストップ機能を停止させるのです。ただし、エアコンやヘッドライトなど、他の電装品を稼働させている場合でも同じ現象が起きます。その理由は、電装品へ電気を流している分、蓄電量が減るから。アイドリングストップ機能のチェックをするのは、他の電装品を極力使っていないときがベスト。機能しなくても動くからいいや、と判断するのは厳禁です。充電機能が衰えているので、近いうちに車がまったく動かなくなった、という事態に陥りますよ。

DIYで交換する際は注意点を必ず守る

専用バッテリーの交換方法は、通常バッテリーと変わりありません。
以下に、その方法を紹介します。

専用バッテリーの交換方法

  1. 交換前は最低30分間、専用バッテリーを休ませ、キーを抜く。
  2. スパナを使って、マイナス端子のターミナルから外す。
  3. 次にプラス端子のターミナルを外す。
  4. 取り付け金具を外して古い専用バッテリーを下ろす。
  5. 新しい専用バッテリーを乗せ、プラス端子、マイナス端子の順にターミナルをつなぐ。
  6. 取り付け金具をしっかり止めて、安定していることを確認する。

自分で交換する場合、古いバッテリーをカーショップなどの購入場所へ運ぶ必要があります。購入と引き換えであれば、引取費用が発生しないケースが多いです。バッテリー内には、鉛や希硫酸が入っているので、家庭ごみに出さないでください。最低30分休ませるのは、走行直後だと化学反応で内部にガスが溜まっています。そのため、ターミナルの取り外し順序を間違えると、ショートする可能性が高いです。ガスに引火すると大事故になりかねないので、交換方法は必ず順序を守ってください。

交換は信頼度の高い整備工場へ依頼する

交換方法は、通常バッテリーと同じでも、専用バッテリーには特有の注意点があります。ひとつは、リセット作業を行うことです。この作業を行わないと、車は旧バッテリーを搭載したままと認識してしまいます。アイドリングストップ機能が作動しない場合があるので、必ず作業してください。なお、リセット作業の手順や必要性は、メーカーによって異なります。不安がある場合は、ディーラーに問い合わせしましょう。もうひとつは、ターミナルをしっかり取り付けること。アイドリングストップ車には、マイナス端子にセンサーがあります。取り付けが弱いとセンサーが働かず、アイドリングストップ機能も作動しません。また、専用バッテリーは車種によって異なるので、購入する際は必ず自車の型式を選んでください。

以上のことを考えると、専用バッテリーの交換はかなり面倒。手間もかかるし、不安を覚える人もいるでしょう。それらのデメリットを解消するのが、有限会社オートサービスナカヤマです。運輸局長から認証を得た認証整備工場で、年間1500台以上の法定点検整備の実績があります。バッテリーの劣化は、専用器具でチェック。劣化していた場合は、車種に合わせた最適の専用バッテリーを選別し、速やかに交換。スタッフはベテラン揃いで知識も豊富、相談も親身になって答えてくれます。専用バッテリーのチェックや交換は、有限会社オートサービスナカヤマに任せれば安心ですね。

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