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blog DETAILCVTとATの違いとは?特徴やメリット・デメリットを解説!

2022年05月28日

変速機とも呼ばれるトランスミッションは、走行状況に応じた適切な駆動力をタイヤに伝達するためのパーツです。
トランスミッションのタイプには、MT(マニュアル)とAT(オートマチック)があることを知っている方は多いかもしれません。

MTは、ドライバーがシフトレバーを使って手動でギアチェンジするタイプの車です。
一方ATは車が自動的に変速する仕組みで、現在はこちらが主流になっています。
さらに、ATと同じような機能を持つトランスミッションで「CVT」というタイプがあるのをご存知でしょうか。

CVTは自動で変速を行ってくれる点ではATと共通していますが、その構造や特徴などに違いがあります。

この記事では、CVTとATの特徴・見分け方や、各メリット・デメリットについて紹介していきます。
車の購入を考えている方や、運転が好きな方はぜひお読みください。

CVTとATの違いとは?特徴やメリット・デメリットを解説!

CVTとATの違い

CVTとATは具体的に何が違うのかについて、それぞれの特徴を踏まえながら紹介していきます。

CVTの特徴

CVTは、二つのプーリーとベルトで変速するシステムとなっています。
プーリーとは、円錐形になっている滑車のことです。

ベルトの代わりにチェーンやトロイダルが使用されている車もありますが、ベルト式車が圧倒的に多いです。
段階を踏まずに変速するため、「無段変速機」や「連続可変トランスミッション」と呼ばれることもあります。

また、一般的にクリープ現象が起こらないのもCVTの特徴です。
(クリープ現象とは、シフトレバーがNかPに入っていないとアクセルを踏んでいなくてもゆっくり進んでしまう現象のことをいいます。)

ATの特徴

ATは、ギア(歯車)を使って、変速を行うのが特徴です。
CVTにはギアが搭載されていないため、そこが大きな違いといえます。
ATでは、「1→2→3→4→…」といった感じで段階的に切り替えていく仕組みになっています。

一般的に「オートマ」と呼ばれているため、こちらの名称で覚えている方も多いでしょう。
また、ATにはクリープ現象があるため、思わぬ衝突事故を起こさないよう注意が必要です。

CVTとATの見分け方

特定の車においてCVTかATか分からないときは、シフトレバーを見ればすぐに判別することが可能です。

シフトレバーは、上から「P・R・N・D…」とアルファベットが並んでいます。
この「D」の下にくる文字が「S・L(B・M)」であればCVT、「3・2」であればATの車ということです。

ただし車種によっては異なるケースもあるため、正確に知りたい場合は各メーカーの公式サイトなどで確認してください。

CVTのメリット・デメリット

CVTの車を運転することのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

CVTのメリット

変速時もスムーズに走れる

CVTは無段階で変速を行うため、加速するたびに変速ショックが起こることはありません。
ATのように「ガクンッ」といった衝撃がないので、ストレスを感じることなく快適に運転できます。
そのため、加速と減速を繰り返す頻度が多い街中などを走るのに適しているでしょう。

CVTのデメリット

高速道路での走行に向いていない

CVTといえばATに比べて燃費が良いと思われている方も多いでしょう。
基本的にはそうですが、どんなときにも当てはまるわけではありません。
CVTが低速・高速で走行する際は、むしろATよりも燃費が悪くなってしまう傾向にあります。

これはCVTの構造上、摩擦が大きくなってしまいがちなのが原因です。
そのため高速道路を走る機会が多いドライバーは、CVTを避けた方が無難かもしれません。

ATのメリット・デメリット

ATの車を運転することのメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

ATのメリット

馬力の大きい車にも対応している

ATはギアを使うことから、大排気量エンジンを搭載している大きな車にも対応可能です。
CVTは基本的にハイパワーエンジンに対応できないため、その点においてはATの方が優れているといえるでしょう。

ATのデメリット

変速時に少しショックを感じてしまう

「ATの特徴」で説明したように、ATは変速を段階的に行います。
そのため速度を「1速→2速」などに切り替えるときは、ドライバーや同乗者が衝撃を感じてしまいがちです。

ただしこのデメリットが改善されている車種も登場しているため、全てに当てはまるというわけではありません。

まとめ

今回は、トランスミッションにおけるCVTとATについて紹介しました。
両方とも自動で変速してくれますが、CVTはプーリーとベルト(またはチェーンかトロイダル)で、ATはギアで行うという違いがあります。

その違いに伴ったメリット・デメリットがそれぞれあるため、どちらが良いとは一概にいえません。
「どちらの車が運転しやすいのか」、「普段どういった場所を走ることが多いのか」など色々な観点から考えて、自分に合ったものをしっかり見極めることが重要です。

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